追憶の日常

想い出、過去、記憶

「早く帰れ!」

そう思いかけてやめた。

彼女だって、彼女と話したいんだ。寂しいんだ。

自分のことばかり考えて、私と同じように彼女がこの場所からいなくなることを寂しく思う彼女の気持ちを無視するところだった。

最後は、誰も傷つかずに最後の時間を過ごし、お別れできたからよかった。

また会えるよね。今生の別れではないのだから。